Expoを利用してReact Nativeの開発環境を構築する(1)

2021/09/01
石原

こんにちは。株式会社リンクネット、ソリューション事業部の石原です。

弊社では、React Nativeを使用したモバイルアプリ開発を行なっています。この記事では、新しくチームに加わったメンバー向けに、React Nativeの開発環境構築方法を紹介します。

環境

% node -v
v14.17.6

% npm -v
7.22.0

Expoとは?

Expoは、React Nativeの開発支援をしてくれるサービスです。Expoを利用すると、XcodeやAndroid Studioなしでも実機で動作確認が行えます。

早速Expoのアカウントを作成してみましょう。

Expoのサイトにアクセスして、「Sign Up」をクリックします。

screenshot1

メールアドレス、希望するユーザー名、メールアドレスを2回入力します。 Enroll in EAS Priority Planのチェックボックは、チェックしないままにします。 「Sign Up」をクリックするとアンケートが表示されますが、ここでは「Skip」をクリックして先に進みました。

screenshot2

以下のような画面が表示されたらアカウント作成は終了です。

screenshot3

しばらくすると、Expoから「Welcome to Expo!」というメールが届きます。本文中の「Verify your email」リンクをクリックして、メールアドレスの確認をしてください。

プロジェクトの作成

Expoのコマンドラインツールをインストールします。

% npm install --global expo-cli

expo-exampleという名称のプロジェクトを作成します。テンプレートは「blank(TypeScript)」を選択しました。

% expo init expo-example
✔ Choose a template: › blank (TypeScript)  same as blank but with TypeScript configuration
  Downloading and extracting project files.
📦 Using npm to install packages.
  Installing JavaScript dependencies.

✅ Your project is ready!

To run your project, navigate to the directory and run one of the following npm commands.

- cd expo-example
- npm start # you can open iOS, Android, or web from here, or run them directly with the commands below.
- npm run android
- npm run ios
- npm run web

expo-exampleディレクトリにプロジェクトが作成されたので、早速実行してみます。

% cd expo-example

% npm start

ブラウザでExpoのデベロッパツールが表示されます。

iPhone実機で動作確認

開発用のPCと同じネットワークに接続されているiPhoneで動作確認してみます。

App StoreからExpo Goアプリをインストールして、Expoのアカウントでログインしておきます。

iPhoneのカメラアプリで、PCのブラウザに表示されているQRコードを読み込むと、iPhone上でプロジェクトを動作させることができます。といっても、文字列を表示させているだけですが。

「Open up App.tsx to start working on your app!」と表示されているので、App.tsxをエディタで開いてみます。

App.tsx
import { StatusBar } from 'expo-status-bar';
import React from 'react';
import { StyleSheet, Text, View } from 'react-native';

export default function App() {
  return (
    <View style={styles.container}>
      <Text>Open up App.tsx to start working on your app!</Text>
      <StatusBar style="auto" />
    </View>
  );
}

const styles = StyleSheet.create({
  container: {
    flex: 1,
    backgroundColor: '#fff',
    alignItems: 'center',
    justifyContent: 'center',
  },
});

Textタグ内部のメッセージを書き換えると、iPhone上の表示も即座に変更されます。

まとめ

Expoを利用することで、簡単にReact Nativeプロジェクトの実機確認ができました。 次回は、エディタの設定を行なって、デバッグ環境を整えたいと思います。

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